代表取締役齋藤雅文
小さな企業ならではの強みがある
「中小・零細企業の存在意義は、あるのだろうか?」と感じていたとき、さまざまな書籍やお声から、ここでは書ききれないほど「存在意義がある」と教えられました。大企業なら大企業の、中堅企業なら中堅企業の、零細企業なら零細企業の存在意義があると。
イメージしやすいのは、国と地方公共団体かもしれません。国、県、市町村、字や自治会それぞれに存在意義があります。零細企業が小さい区域で果たす地域貢献は最たる存在意義ではないでしょうか。また、零細企業には機動性や柔軟性があります。大きなプロジェクトには主として参加しませんが、それを支えるピースとしての力があります。インターネットやICTなどを活用して、零細企業のできることが大幅に拡大しているのです。
信頼が「次」へのパスポート
当社が75年間、生き残ってこられたのは、何よりもお客様や社会からの厚い信頼を受けていたからです。たった一度、工事が円滑に進められただけで同じお客様から発注されるわけではありません。常に技術を上達させ、それを次代に継承していく。お客様のご要望を明確に把握し、100%以上の結果を残していく。そうした努力の蓄積が老舗の条件であり、これからのビジネスを推進するエネルギー源になることは間違いないでしょう。
女性職人の育成
電気設備工事の現場で女性が活躍するシーンを見ることはあまりありません。やはり、肉体的に厳しいからですね。しかし、電気工事が好きな女性は少なからずいらっしゃるはずです。そこで、当社では女性職人を育成し、専門の部署を設立することを考えています。業務はBtoC的な内容が中心で、たとえばアパート改修に伴う軽い電気設備作業などを視野に入れています。
個人のお客様、特に女性のお客様にとって、自宅内に入って作業する職人は女性の方が安心できるのではないでしょうか。ことに一人暮らしの女性宅(高齢者の方も含め)の場合は、言うに及びません。また、女性の細かな配慮は、お客様の満足度をさらに上げる強力なアドバンテージになるはずです。